国立オペラ・カンパニー 青いサカナ団





お知らせ

国立オペラ・カンパニー青いサカナ団 第37回公演

神田慶一作曲;歌劇『仔羊は湖(うみ)の底で眠る』
2020年11月3日(火・祝)
【マチネ公演】12:30開演、【ソアレ公演】17:00開演(開場は開演の30分前)
於;あうるすぽっと(豊島区舞台芸術交流センター)
 池袋駅東口より徒歩10分、東池袋駅(東京メトロ有楽町線)駅前。    アクセス


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全2幕;上演時間2時間30分(15分休憩含む)

チラシ【表】
チラシ【裏】
※別ウインドウでチラシ画像が表示されます。





【作品紹介】

歌劇『仔羊は湖(うみ)の底で眠る』

長年の続いていた環境破壊と核施設の事故に加え、数年前に発生した疫病の流行によって人類は常に様々な感染を恐れて生きている。資本主義も社会主義も崩壊した世界で、新政府の号令する「新自由主義」の名の下、人々は「上」からのアナウンスに従いながら細々と毎日を送っている。

表向きはダウンタウンに小さな探偵事務所を開いている男「K」は、裏では「何でも屋」を務め、「クリーナー」と呼ばれる闇の仕事を行なっている。政府の意向とは対照的に、街では善も悪も綯い交ぜになっているのである。そんな折、新たなウィルスが市内で蔓延し、感染の拡大は人々を見えない恐怖に陥れる。判明している情報では、このウィルスは人間の記憶中枢を犯すものだという。

それぞれの問題を抱え「K」の店に避難してきた3人の女性と「K」を慕って居着く様になった青年は共同生活の中で次第に「K」の語る正義を学び、「夢見ること」を覚えてゆく。その頃「K」はある者から依頼されていた情報局高官殺人事件を探っていた。そして「K」は、この調査が自分を陥れる罠であることに気付く。情報局の追っ手が「K」に迫る中、彼はウィルス汚染についての政府の陰謀を知ることとなり、過去数百年に渡って誰も行ったことのない「汚染されていた」地表へと逃げることを選ぶ。


【出演者/スタッフ】
原作・脚本・作曲・指揮・演出/神田慶一

ケイ;高柳圭
エリス;岩田有加
モイラ;栗林瑛利子
テリー;村松恒矢
タラッサ;瀬口杏奈
オルト;藤本貴行
セルべ;今氏瑛太
モームス;長谷川裕
カロン;中田佑太

コンサートマスター;成原奏
管弦楽;Orchestre du poisson bleu
Flute;阿部摩耶、Oboe;木原亨、Sax;中谷弘志、Fagotto;児玉真弓
Horn;木原英土、Trombone;牧田大助
Percussion;山地章子、Piano;菊池広輔
Violin;奥野玄宜、Viola;渡邊田鶴野、Cello;富永佐恵子、
Contrabass;飯田克哲
Cordination;月原義行

照明;八木麻紀/音響;田中翔平/舞台監督;小谷 武
稽古ピアノ;菊池広輔/松島奈穂
制作協力;神田圭美
原画・デザイン;神田慶一
映像配信;谷地みこ音/野沢恵

主催;NPO法人 国立オペラ・カンパニー青いサカナ団
協力;株式会社ニューズツーユー、株式会社パンセ、カンフェティ
助成;文化庁/文化芸術活動継続支援事業、中小企業庁/持続化給付金

※本作のテーマ曲をYouTubeにアップしています。
この機会に是非、ご覧下さい。
 
 


ケイ;高柳圭

エリス;岩田有加
 

モイラ;栗林瑛利子
 

テリー;村松恒矢
 

タラッサ;瀬口杏奈

オルト;藤本貴行
 

セルべ;今氏瑛太

モームス;長谷川裕
 

カロン;中田佑太



【作品解説、加えてコロナ対策について】
平成元年に設立した青いサカナ団も活動30年目を経過し、この度の改元に呼応するかの様に、新しいフェーズに移行して新たな舞台作品を創り出すことにしました。第37回目の公演となる本作は、青いサカナ団の記念すべき「オリジナル第20作目」の節目となる歌劇でもあります。
本作のテーマは”正義”とは何か、”弱者”を救う道はあるか、という今日的な問いですが、これは過去の優れた文学作品の中で様々に変容されていた主題でもあります。本作は過去の同テーマの名作をエコーとしながら、現代社会に生きる皆様に向けての普遍的なテーマをフィルムノワール風のハードボイルドなテイストで描き出そうと試みています。

と、ここまでが本年2月初旬までの企画内容でした。その後、脚本内の新型ウィルスの感染は現実のものとなり、本公演は新型コロナ禍の真っ只中に企画進行されています。自粛期間中には活動停止を余儀なくされ、また公演実現に向かって活動を再開しても、感染防止の準備など、様々な局面で明らかに従来とは異なった取り組みが必要とされています。この様な状況が数年は続くと思われ、舞台という「直接、伝える」機構にとっては、今回のウィルス禍は活動の生命線を文字通り断ち切られる思いです。仲間達の中では活動を停止する、断念する動きが出ている中、今まで以上に、「それでも自分たちが舞台で表現したいかどうか」、そして何よりも「お客様たちがそれを望むかどうか」を自らに問い直している毎日です。導き出された結論として、「舞台の灯」を消したくないという思いと、この様な状況下だからこそ、聴きたい、見たいと思って下さるお客様の為に、安全面を考えられる限り考慮したトライアル公演を行うべきだと判断した次第なのです。

作品自体を損ねることなく、今まで通り安全に公演を行える体制作り、環境整備を様々な局面で心がけ、取り組んでいますが、この未曾有の事態に「絶対・確実」という言葉は安易に発することは出来ません。それでもこのトライアルが様々な経験を与えてくれて、今後の舞台劇術の方向性に対しての貴重な試行となることを、苦難の時期に於ける唯一の期待として胸に抱いています。
様々な業種がリモートに移行する中、舞台芸術は是が非でも「直接伝える」古くからのスタイルを維持し、その意味を人々に問い続けなければならないと考えています。今回の試練は、自らの意味、意義を改めて問い直す絶好の機会でもあると感じているのです。
どうか、この心意気を受け止めて頂き、何らかの青いサカナ団へのエールを賜れれば、それに勝る喜びはありません。



  アクセス

あうるすぽっと(豊島区舞台芸術交流センター)
〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル

【交通】
池袋駅東口より徒歩10分、東池袋駅(東京メトロ有楽町線)6・7番出口直結、
東池袋四丁目(都電荒川線)より徒歩2分。









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